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神棚にお神札を納める

神棚にお神札を納めるの画像

皆さんがご存じの通り、神棚にはお神札を納めておまつりします。
では、神棚に納めるお神札にはどのような種類があるのか、どのように納めればよいのかなど、お神札の扱い方についての決まり事について確認してみました。

お神札の納め方

神棚は、お神札を納めて日々の家庭のまつりを行うためのものです。
神棚に納めるお神札は基本的に伊勢神宮のお神札である神宮大麻、私たちが暮らす地域に鎮座する氏神様をおまつりする神社のお神札、そして氏神様とは別に信仰している神社や何かの折にお参りした際に神社から頂いたお神札など(崇敬神社のお神札)の三種類です。
神棚への納め方については位置関係に決まりがあります。
神棚の形によって違いますが、扉が三つある三社造りの場合は中央に神宮大麻、向って右側に氏神様のお神札、向って左側に崇敬神社のお神札と納めます。
扉が一つの一社造りの場合は手前より神宮大麻、氏神様のお神札、崇敬神社のお神札の順に重ねて納めます。
神棚には必ずしもこれら三種類のお神札をおまつりしなければならないというわけではなく、例えば神宮大麻だけであったり、氏神様と崇敬神社何社かのお神札をおまつりするという形にしても構いません。

お神札は一年ごとに新しくします

家庭や事務所の神棚におまつりしているお神札は、一年ごとに新しくするのが習わしになっています。
なぜ毎年お神札を新しくするのかということについては、新しい年を迎えると共にその一年を何事もなく過ごすことができるように、お神札を通じて神様から新たなお力を頂くという考え方があるからです。
新しくする時期についてですが、神宮大麻であれば年末に一斉に頒布されますが、氏神様や崇敬神社のお神札は初詣に出かけた際などでもよいでしょう。
実際にほとんどの方が初詣に神社に参詣し、新しいお神札を受けているようです。
年末年始以外の時期に頂いたお神札であれば、そのお神札を頂いた時から一年後と考えるので、だいたい同じ時期に新しくしてもよいでしょう。
また、必ず一年間おまつりしなければならないということもないので、一年を待たずに新しくしても問題はありません。

お神札の処分について

古くなったお神札は、一年間ご加護頂いたことへの感謝を込めて神社でお焚き上げをしてもらいます。
神社のお焚き上げ行事は「どんど焼き」や「左義長(さぎちょう)」などの名称で行われている地域もあり、年末年始に行われているところが多いようですが、ほとんどの神社では年間通して古いお神札を預かってくれるので、気持ちを添えて納めるとよいでしょう。
お神札を納める神社については、できるだけお神札を頂いた神社に持って行くのが望ましいのですが、遠隔地の神社で頂いたお神札はその神社まで納めに行くのが難しいということもあるでしょう。
そのような場合は、近くの神社にまとめて納めても差し支えはないようです。
どのようなお神札であっても粗末にしないで、それまでの感謝の気持ちを込めて神社にお返しするという心が大切なのではないでしょうか。